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ヨネマースとは

ヨネマースは沖縄の豊見城市与根(よね)で完全手作りでつくっているお塩(マース)のことです。

沖縄では一般家庭や料理店で使われるもっとも定番のお塩で、食べるだけではなく、盛り塩やお子様のお守りに持たせるなど、家庭の健康や安全を守るために幅広く使われています。


歴史

与根での製塩文化は100年以上になります。

最も古い記録としては『沖縄県統計書』に、1904(明治37)年に豊見城間切(与根)で製塩が行われていた記事が掲載されており、1904年以前から既に製塩業が始まっていたことを示しています。

 

統計書によると、当時の塩田は2町歩(約2ha)で756石(約76.4t)の塩を生産していたようです。

当時も今と変わらず釜と薪を使った製法が行われており、与根製塩所では100年以上この製法を守り続けています。


製塩の流れ

昔ながらの平釜に塩水を注ぎ、やわらかい薪の炎でゆっくり時間をかけてつくります。

工程一

良質の豪州産天日塩を真水で溶かし、平釜でじっくり時間をかけて炊き上げます。

工程二

塩はゆっくりと結晶化し、どのような料理とも相性の良い粗目の塩ができあがります。


工程三

炊き上がった塩をすくい取り、ゆっくりと乾燥させるとできあがりです。適度に湿り気を残しているので、盛りやすく苦みのない美味しい塩になっています。

工程四

最後に手作業で丁寧に袋詰めを行います。



商品

商品名 : ヨネマース

内容量 : 800g

製造者 : 有限会社与根製塩所

原材料名: 天日塩(オーストラリア)、塩化マグネシウム

工 程 : 溶解、平釜

 

 

栄養表示(食品100g中)

エネルギー 4kcal/たんぱく質 0.1g/脂質 0.1g/炭水化物 1.1g/食塩相当量 91g/カリウム 51mg/マグネシウム 34mg

試験依頼先:沖縄県環境科学センター


沖縄の海水ではない理由

「沖縄の塩なのに、沖縄の海水を使っていないのはなぜ?」との質問を多くいただきます。

 

これには沖縄の日本復帰の影響が大きく関係します。

100年以上前から日本復帰まで、与根では海水を使って塩作りをしていました。

しかし沖縄日本復帰の際に海水の利用が禁止されできなくなり、1972年(昭和47)に与根の製塩業が一時中断することになりました。

 

その後1975年に特殊用塩という輸入天日塩を一度溶かし再結晶化させる塩作りが特別に許可されたため、与根製塩所でもそれに従い以前に増して美味しい塩を作れる天日塩を採用し、沖縄の水を使って塩作りを継続することとしました。

 

その後1997年に塩作りが自由化になり海水を使えるようになりましたが、与根製塩所では美味しくお手頃な価格の塩作りができていたので、ミネラル豊富な良質の輸入天日塩をつかった「平釜薪焚き」「手作り」の製法を継続しています。 



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